けやき坂から世界に。伝統的な織物を世界で愛されるブランドに育てるOKANO

「日本の伝統工芸品に自信を持ってほしい。」けやき坂に店舗をオープンさせたOKANOの願いはたったそれだけ。世界のハイブランドに負けない日本の技術を現代に活かし、職人を育て、世界に発信していくブランドを目指すOKANOのポリシーとは?

by BASE Mag. 公式

けやき坂から世界に。伝統的な織物を世界で愛されるブランドに育てるOKANO

編集日時: 2018/03/12 10:38

日本の伝統工芸といえばどんなものを思い浮かべますか?厳かで日常離れした特別なときに使うもの、というイメージが浮かびませんか?例えば着物や陶器など、普段使いするイメージはあまり身近ではありませんね。

世界のハイブランドはどうでしょう。エルメスやルイ・ヴィトンのアイテムは喉から手が出るほど欲しくて毎日持ち歩きたい人はたくさんいると思います。
そんなハイブランドたちももとを辿れば伝統工芸品から生まれています。エルメスはもともと馬具工房でしたが、車の発展を予見し革製品を他製品へ使用することでハイブランドへと上り詰めました。ルイ・ヴィトンだってもともとはスーツケースを製作していた会社ですが、革の加工技術力を活かして誰もが知っているハイブランドとなりました。

OKANOは古来より日本で作られてきた織物、「博多織」を世界に広め職人を増やし、日本人にとって自信を持つための材料になって欲しいという願いから、お店を六本木にオープン。
できたばかりのお店に伺って、博多織・OKANOの魅力を伺いました。
 

OKANO店内全貌

ーー博多織はとても歴史のある織物だそうですね。

博多織は1241年に始まったとされていて、2018年を迎えた今年は777年目を迎えました。ただしこれは経済産業省が認定してからの数字で、2000年くらい前の織物の化石が北部九州で見つかり、世界の中では最も古いと言っていいほど歴史のある織物だと言われています。

ーー博多織とは他の織物と何が違うんですか?

織物というのは「たて」と「よこ」の糸で作られています。よこ糸で柄を出すものが多い中、博多織ではたて糸で柄を出しており、いわゆる「たて錦」と言われる画の出し方をする織物は日本ではとても珍しく他と大きく違うところだと思います。


型友禅で描かれた鳳凰

ーー2000年近く続いている織り物の中でも珍しいものなんですね。

織物自体も珍しいですが、それを作る織元も時代とともに職人が減少しています。この博多織は職人がいなければ後世に伝えていくことができません。職人が増えるためには安定して収入を得ることが必要で、そのために物が売れなければなりません。

ーー職人にしかできない事を残していくのは難しいですね。

そうなんです。職人がいないと文化は継承されないので売れる出口を増やす方法としてOKANOでプロデュースさせてもらっています。
着物ももちろんいいですが着物は日本人しか着ないので、博多織の技術を活かしてシルクのスカーフやネクタイをご用意しています。日常使いできるスカーフやネクタイは職人の持つ技術を知ってもらうきっかけであり、そこから職人が安定して働ける環境づくりをするのがOKANOの目的でもあります。
 

博多織のストールと伝統的な染めの技法を使用した鮮やかなシルクスカーフ。

ーーOKANOが目指す場所はそこにあるんですね。

あとはスカーフやネクタイ以外にも、染め物・織り物を一つの表現手法としてアートとしての価値も高めていきたいと思います。お店の2階をギャラリーにしているのもそういった理由からですね。

ーー日本の伝統工芸にも世界のハイブランドと同じように誇れる技術があることをOKANOのアイテムを通じて知ってもらい、自国に誇りを持ってもらいたいという岡野さん。着物はもちろんスカーフもファッションアイテムであり国産のアイテムを身に着けそこに幸せを感じてもらえる人が増えていくといいですね。

 
けやき坂から世界に。伝統的な織物を世界で愛されるブランドに育てるOKANO

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