心地よい筆記音を聴くともっと勉強したくなる魔法のボード、Write More

カンヌ・プロダクト部門、Good Design Award 2015、Wood Design Awardと今年数々の賞を受賞し華々しいデビューを飾った話題の学習支援プロダクト、Write More(ライト・モア)について取材してきました!

by BASE Mag. 公式

心地よい筆記音を聴くともっと勉強したくなる魔法のボード、Write More

編集日時: 2015/12/24 19:15


Write More(ライト・モア)は「社会の課題に、市民の想像力を。」をテーマに、地域が抱える課題をデザインの力で変える活動をし続けているissue+designが、高知県佐川町との協働のより発表した、学習支援プロダクトです。

2015年5月に世界最大規模の家具の見本市、ミラノサローネに出展したことを皮切りに7月にはカンヌ・プロダクト部門を受賞、10月にはGood Design Award 2015を受賞、11月にはWood Design Awardを受賞と華々しいデビューを飾りました。

プロトタイプがBASEで販売されたのですが、初回分は瞬く間に売り切れるほどの人気だったので、issue+designの代表、筧氏にお話を聞いてみました。



− issue+designについて教えてください。
issue+designは2008年にソーシャルデザインプロジェクトとして設立した組織です。広告代理店での仕事を通じて、作ったデザイン(広告やコピー)が「消えていく」ことに疑問を感じることが多々あった時代です。
当時はまだ「ソーシャルデザイン」という考え方は無かったのですが、私が東大都市計画博士課程に在籍し、地域をより良くするデザインについて考えていたことと、1995年に起きた阪神・淡路大震災を機にデザインの力で震災復興を行なうことができないかとプライベートで活動していたのが、神戸市の目にとまり、今でも神戸市のユネスコデザイン都市事業などに深く関わっています。
震災にデザインの力で立ち向かうという姿勢は東日本大震災でも注目を浴び、今ではソーシャルデザインという言葉も普及してきましたね。


issue+designが震災の避難生活での課題を解決するために考案した「できますゼッケン」

— Write Moreの開発経緯を教えてください。
林業の町である高知県佐川町の地域活性化として木材が利用できないかと考えた時、博士論文で“筆記音”について研究していた東大の研究者と知り合ったことにインスピレーションを受けました。



筆記音というのは?
ものを書く時に発生する音のことなのですが、例えばアニメーターが綺麗な筆記音を認識すると線も綺麗に描けたり、学生が100マス計算をするときも筆記音を意識すると向上したりと、視覚や触覚だけでなく聴覚も使うことで、作業効率や集中力を高める効果があるということがわかりました。
 
私にも幼い娘がいるのですが、文字を書くだけの練習だと集中力が持続しないのを目の当たりにしていたので、既存の家具や雑貨ではなく、新しいものづくりとして、まちづくり×デジタル×デザインという着想でWrite Moreが誕生しました。

開発にあたって苦労した点を教えてください。
初めてのものづくりだったので、スピーカーの位置からボードの形状まで、試行錯誤の日々でした(マイクとスピーカーの位置に気を使わないとハウリングしたり…)。
苦労といえば全てが苦労ですが、必要なブラッシュアップだと考えています。



カンヌ、Good Design Award 2015受賞と華々しいデビューですが、最初から狙っていたのでしょうか?
また、どうして日本ではなく最初にミラノサローネを発表の舞台に選んだのでしょう?
 
意識している部分はもちろんありましたし、その自信もありました。
常に面白いことがより面白く伝わるように意識しています。
ミラノサラーネに出展したのはTOKYO DESIGN WEEKとご縁があって『日本のソーシャルデザインを表現してみないか』と話をいただき、深く考えずに出展しただけなのですが、トントン拍子で受賞に至りました。
 
日本のローカルから生まれたプロダクトも世界というグローバルに通用するということも表現できたと思います。

プロダクトの今後の展望を教えてください。
手作業なのでたくさん売っていくというかたちはイメージしておらず、むしろ佐川町という町に注目してほしい、注目されることで町そのものが活性化するスパイスになりたいと考えています。
Write Moreに関してはいえば、学習机など家具メーカーと組んでみたら面白いだろうなと考えていますし、佐川町との今後の取り組みとしてはWrite Moreと同じく木を使って動物のロボットを作るという小学生向けのワークショップを設計しているのですが、そこにプログラミングも盛り込んで電子工作のようにものづくりが学べるキットにしたいなと考えています。
林業×デジタルというプロダクトを通じて表現の領域を押し広げたいと。
動物キットもゆくゆくはBASEで販売出来る用になったら素敵ですね。

— issue+designでは様々な発表されていますが、今とくに意識している活動を教えてください。
私たちはアーティストではありませんが、佐川町のケースで言えば町の資源である林業とデジタルファブリケーションを結びつけることで課題を解決するといったように、地域の課題を解決する『発明家集団』でありたいと考えています。

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心地よい筆記音を聴くともっと勉強したくなる魔法のボード、Write More

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