『yohaku』がアパレルではなく、エシカルにこだわる理由

元々は、アパレルの下請けをしていたというショップオーナーさん。服を作る時に余った生地から、自らのブランドを立ち上げたいと『yohaku』の前身となるブランドを始めたそう。良いものを適正な価格で販売するためのお話は、本来であれば当然のことであるべきで、考えさせられるものになっています。

by yohaku

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アパレルではなく、エシカルにこだわる理由

編集日時: 2015/03/16 11:07


わたなべです。yohakuというファッションブランドをやっております。秋田県に縫製工場があり、素材作りや加工は日本各地で行っています。今も昔も変わらない、日本の良いものつくりを続け今が昔になった時もいいものでありたいです。直営店が浅草にありますが、オンラインショップはBASEを利用しております。


捨てられる生地



僕らは元々、アパレルの下請けをやっていたんです。ブランドさんから頂いたデザインの要求を工場に伝えて作る。その作業はフラストレーションの溜まる作業でした。

 



 商品価格が決まっている上で製品を作るため、良い素材の生地や手間のかかった仕事ができなくなります。生地、残反、下請け、工場、ブランド、それぞれに利益をつくらなければいけないので、その分職人さんの工賃も低くなります。



そして、決まった枚数で商品を作るので、必ず生地が余ってしまいます。その生地は最終的に燃やさなければなりませんでした。

 



無理言って職人さんに製品を作ってもらう。買い叩かれる工場の職人さん、大量生産大量消費の中で捨てられる生地を見ていた僕は「自らのブランドを作りたい」「自分が作ったものを着てほしい」と考えるようになりました。その試行錯誤期間、ノートに文章を書き殴っていると、「ゆとりと」という言葉を何度も使っていました。そこで、まずは「yutorito」をブランドの名前にしました。



残反からできたyutorito



yutoritoは残反(服を作る時に余った生地)から作った服です。服を作る為に余った生地を燃やし続けることは辛い作業です。エコ、サステナビリティー、エシカルファッション等様々な名前がメディアにのっていますが、工場で現場を見ている人間にとっては当たり前の「もったいない」なんです。


アパレルで商品を売るのではなく、工場と繋がる下請けだったからこそ、僕らはその大切さを知っていました。


yohakuの意味

“yohaku" というブランドは、yutoritoをやりながら生まれたブランドです。漢字にすると「余白」ですから、よくお客さんには優しさのような暖かさのような印象を持たれます。


それも間違いではないのですが、元々は「捉え所がないこと」を意味していました。ある日、僕はパソコンの前で"スペースキー”を何度も何度も叩いていました。頻繁に使っているのか使っていないのか分からない。意識して使うのか意識して使っていないのかわからない。



タンタンタンタンパッチーン「これなんだよ。菊池君これなんだよ!」

 ※菊池君=yohakuのデザイナー

 

「捕らえ所がないこと」それは、アパレルの縛りを受けない。流行に左右されない。工場主体、職人主体の商品。当たり前の事なんです。普通のことなんです。それを求める為に、yohaku というブランドを始めました。そして、yohakuが始まって5年が経ちました。そんなyohakuには3つのこだわりがあります。



1. 足りないくらい。



まず、生産のためには足りないくらいで生地を発注しています。これは、捨てられる生地をなくすためです。原反といって、ロール上になっている元々の生地は、仕上がるのに3ヶ月ほどかかります。つまり、製品になるまでに4-5ヶ月ほどかかるわけです。残反をしっかり使い製品化すること、それもyohakuがしているデザインです。



2. 特徴のある生地



次に、特徴のある生地です。大量消費大量生産の事業から外れたので、市場にはあまり出回らない生地を作るようになりました。これは、触感など特徴のあるものを選んでいます。この作業は工場とコミュニケーションを取り続けていないと出来ない作業です。



3.価格



そして、価格です。yohakuは他社と比べると職人さんに対して比較的に高い工賃設定を支払っています。企業としては当たり前のことですが、一般的なアパレルですと商品価格を上げて工賃を下げて利潤最大化をします。ただ、僕たちは質の高い商品を作れる職人さんに適正価格を支払って、良いものを作り続けたいだけです。



今後




今後も良いものを作る事はもちろんなのですが、最近、他の作家さんや、生地を作る方とコラボレーションをしています。同じような考えを持つ人、もしくは高い技術を持つ職人さんと一緒に、良いものを作り続けたいですね。



アパレルではなく、エシカルにこだわる理由

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