ど・ストライクなニューヨークのピノノワール。

ど・ストライクなニューヨークのピノノワール。

by vogue by xotic wines

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ど・ストライクなニューヨークのピノノワール。

編集日時: 2020/06/25 14:50
* Element Winery /Pinot Noir / ピノ・ノワール



生産者 : Element Winery / エレメント ワイナリー
ワイン名 :Pinot Noir / ピノ・ノワール
葡萄品種 : Pinot Noir / ピノ・ノワール
ワインタイプ : 赤ワイン  
生産国 :USA / アメリカ
生産地 :New York / ニューヨーク
地区 : Finger Lakes  / フィンガー レイクス
ヴィンテージ : 2012
インポーター : Go-To Wines

本日は皆さまを私の第2の故郷、NYへお連れしましょう。ご存知のお方もいらっしゃると思いますが、あの摩天楼から(言い回し古っ)車で6時間くらい北上したところにある、際だって優れたNY州最大のワイン生産地、Finger Lakesだ。

実はこの地はカナダとの国境やNY州バッファローの近くに位置している。文字通り、指のような細長い形をした大小11個の湖は、氷河期に氷河がずれた際に削られた部分に水が溜まり湖となり、1番深いものは水深200メートル以上にもなる。これらは200万年以上前の最期の氷河期から形成されており、川の谷が広がり、その氷河が後退した時にできた。

その地形が奇跡的に生み出すマイクロ・クライメット(微気候)によって、夏は湖からの涼しい風が吹き込み、冬の間は水温により苗木へのダメージや春秋の霜のリスクの緩和に役立っている。急斜面で水はけのよい土壌は、石灰岩やミネラルを多く含んでおり、酸の高い品種に適している。

エレメントワイナリーのワインは、どのワインもド・ストライク。
今回、紹介させていただきたいのは、最も栽培が困難な品種の一つ、’American Sweetheart’ ピノ・ノワール。Finger Lakesの気候に適応するクローンをミニマムアプローチで栽培し、ブドウ自身に語らせる。低アルコールで高い酸、ミネラルとフローラルなアロマがバランスよく、涼しい気候、長い栽培期間、複雑な土壌の表現が素晴らしい。

ブルゴーニュ、エルミタージュ、そしてドイツワイン。このワインの造り手が受けたインスピレーションはたくさんあるだろう。

このストーリーは私の大変尊敬するNYの友達と彼の家族のものです。

クリストファー ・ベイッツMS(*1)はソムリエ界のダニエル・デイ・ルイスだ。NY出身のクリスは、25年以上飲食ビジネスで過ごし、クリスと妻のイザベル、クリスの父はファミリーワイナリーを10年程前にスタートした。そしてその職歴はユニークそのもの。

有名レストランや格式高いホテルの支配人、時には総料理長、キッチンで働きながら、めちゃくちゃハンパじゃない努力をしてMSになり、更に、Finger Lakes でワインまでつくっていた。もちろん、ソムリエとしての知識&スキルもすごく、数々のコンクールで世界のトップにたつ。それなのに、デカイハートの優しい兄ちゃんだ。

妻のイザベルはベルリン育ちで、実はすごい女性だ。ヨーロッパ各地でワインメーキングを経験し、クリスとドイツのモーゼルで出会う。お茶のスペシャリストにも認定され、サービスはプロ中のプロで、Best Service in the World by Mobil Travel Guideというすごい賞まで受賞している。

そして、二人を支えるのが、口数の少ないクリスの父ボブ・ベイッツ。

私が初めてクリスと出会ったのは、2010年。私がまだソムリエ見習いの頃で、NYのソムリエ学校ASA(*2)に在学中だった。セントラルパーク南のEssex HouseというホテルでBest American Sommelier Competition というアメリカ1のソムリエを決めるコンクールが開かれた時、ボランティアで働けるスタッフを探しているのを知り、NYからはJG, LB, DanielそしてPar Se(*4)を筆頭に、カッコよく活躍してる全米からのソムリエ達がアメリカ1を争う姿を観覧できるいいチャンスだと、ミーハーだった私は試験勉強の合間を抜けて、スタッフとして働いた。

クリスは中でもブラインドテイスティングに優れたソムリエだった。優勝はしなかったが、あの緊迫した中、あの大きな体全体を繊細に狂いなく活用し、バレエの様に芸術的なテーブルサービス、ブラインドテイスティングに挑む姿の記憶は、とても鮮明だ。ブドウの酸の感じとり方が誰よりも繊細だった。

その後、私もめでたくソムリエの試験に受かり、行く先々でのコンクールでは、クリスと度々競い合える機会があり、彼は次々と、優勝を総なめにしていった。そして、2011年のBest American Sommelier Competitionで彼と再会した。ソムリエの控え室では、さっき戦いあった仲間たちが疲れを忘れ、どうでもいい話をして和める時間を楽しんだ。すると、クリスはカバンからラベルのない、ボトルを取り出して、私達にテイストさせてくれた。優しく、そのエレガントなピュアさから、何人かは「Chambolle MusignyかMorey Saint Denisいやいや、Willamette(*4)か?」すると、クリスは満悦の笑みで言った。「俺のつくったFinger Lakesのピノ・ノワールだよ」

ブラインドテイスティングの答えはクリスがリリースした最初のヴィンテージ2010のピノ・ノワールだった。

クリスに興奮気味にこう伝えたのを今でも覚えている。
「何よ、この完成度の高さ!あなた、シェフで、ソムリエでおまけにこんなおいしいワインつくって!もう、いい加減にMSになってくれない?あなたがいると私がコンクールで勝てないのよ-!」
「ありがとうヒロミ、俺もいい加減にそうしたいさ、次のトライで最後にしたいよ。」とクリスは言った。

有言実行でその後、Best Young Sommelier in America(‘11), Best Young Sommelier in the world(‘12), Top Sommelier(‘13)などの数々のコンクール優勝後、2013年の5月に199番目のMSになる。

人生の楽しみ方を知っているクリスは現在ラーメン道を追求したく、ワインをつくりながら麺打ちをしている。
こんなに何でもやってしまうMSは後にも先にも彼だけだろう。

*1 MS: マスターソムリエ。Court of Master Sommeliersの最高峰の称号。
*2 JG(Jean-Georges), Daniel、LB(Les Bernardin),Per Se: 当時(‘10)のNY市4大三ツ星フレンチレストラン。現在前者2店は惜しくも二ツ星
*3 ASA: アメリカン ソムリエ アソシエーション 
*4: 全てピノ・ノワールの産地

<ソムリエプロフィール>
木山ヒロミ/Hiromi Kiyama
CEO / DH Dumont

1975年、大阪生まれ。1995年、渡米。
ニューヨークNobu Restaurantで11年勤務。20代の後半からワインの独学を始め、マスターソムリエ/酒サムライのRoger Dagorn氏と出会い、ソムリエになる事を決断する。
その後、ニューヨークで数々のミシュラ ンフレンチレストラン、日本食レストラン、ホテルで勤 務。2014年の出産後、育児初期はパートタイムでソムリエ や、コンサルタント業をしながらヨガ講師を目指していたが、奇才のCesar Ramirez(Chef’s table at Brooklynfare)に出会い、世界で最も予約困難な三つ星店で勤務。再び、ソムリエに戻るチャンスを得る。
2019年9月、日本へ帰国。夫とDH Dumontを設立。
<DH Dumont> 2020年春、大阪にオープン予定のビンテージウイスキーとワインの1号店。

ニューヨークでの職歴:
Nobu NYC、Adour by Alain Ducasse、Corton、15East、Tocqueville/Union Square Hyatt、Public Restaurant、Chef’s table at Brooklyn Fare

アメリカでのコンクールと経歴:
Sommelier Competition&Achievements: 
The Sommelier World Cup “USA VS South Africa” : 7th finalist 2010
USA Sud de France Sommelier Competition: 2nd runner up 2010
Ruinart Challenge Competition-Court of Master Sommeliers in NYC: 1st runner up 2011 Sochu Competition USA: Semi Finalist 2011
American Sommelier Association: Viti Vini/Blind Tasting
Court of Master Sommelier: Certified
Wines of Portugal ‘Academia do Vinho’ Level 3-Advanced course 
SSI international Kikisake-Shi
ど・ストライクなニューヨークのピノノワール。

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