例えばAの話「初デートと缶チューハイの話」

バー、薄暗い照明にしっとりとしたジャズ
がかかっている。グラスが鳴る音が異様に
目立って聞こえるみたいで落ち着かない。
1軒目のイタリアンは生ハム、美味しかった
けど。よくわからず頼んだ1杯目のカクテル
は慣れない味で氷が溶け始めてて、それを
眺めながら、少し帰りたくなっている。こ
んな洒落たバーに行くような人とは、気付
けばなんとなく連絡を取り合わなくなって
しまうのがお決まりだ。なんか落ち着かな
いのだ。初めてデートする彼は、友達の紹
介で、気さくそうだったから、なかなか期
待してたのに。お手洗いから戻ってきたら
なんか理由をつけて帰ろうかしら、そう思っ
てると戻ってきた彼は小声でそろそろ出よ
うよ、と言った。店を出ると、来るときに
横目で見たコンビニに寄った彼は、レジ袋
から缶チューハイを2つ取り出しながら、デ
ートだからって先輩に教えてもらったけどあ
あいうバー慣れなくて、と照れ臭そうに笑っ
たから、急に可笑しくなってしまって。夜の
公園のベンチで、飲み慣れた安い缶チューハ
イが空になっても大人気なくくだらない話を
してる。



Tilden knit vestのスタイル

肌寒くなってきた秋の夜のデートスタイル。
チルデンベスト、中にはベーシックな白いシ
ャツを合わせたりたくなるところ、又はカジ
ュアルに行くならロンTなどが今の空気感で
すが、こんなブラウスを合わせるのもエッジ
が効いていていい。同色でもサテン地とニッ
トの異素材が面白いし、プリーツやフリルの
存在感でのっぺりしなくて立体的。1枚でも可
愛いチルデンベストをオトナなスタイルにグ
レードアップです。





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