各地で、桜の開花が聴かれ始めました。桜の季節は春の本格的な到来のお知らせですね。
さて、今回は久々の製作となります。ポケットティッシュ専用ケース『Serviette』でございます。
フランス語で『まかない料理』と言う意味で当ブランドのアトリエ工房で余ったレザーで製作されているのでこのような商品名となりました。
『まかない』と相反して日本経年変化協会が厳選した上質なレザーと卓越した技術を持つ鞄職人である椎名賢のベンチハンドメイド(製作全ての工程を1人の職人がハンドメイドで製作)で仕立てられている『Serviette』は老若男女を問わず幅広い支持を得ているアイテムです。
今回当ブランドの企画を行っている日本経年変化協会の会長に直接お客様からリクエストを頂き、レザーが余っていないため、会長のブーツを仕立てたレザーを採用して製作されました。これがこちら。
北米産原皮のステアハイド(牛革)を高級感を感じるバーガンディーで染色して、通常のオイルレザーよりもさらにオイルアップした肉厚(2mm厚)のレザーで仕立てております。
スムースレザーでもなく、シュリンクでもない、レザーそのままの表情とも言えるダコダ仕上げられたレザーです。
フラップ式の設計でフラップを開閉するとポケットティッシュとバンドエイドなどの小物が収納できる設計です。
ポケットティッシュは案外街中で配っている事が多く、広告・宣伝が入っていることが多く、場合によっては人前で使用する事に躊躇してしまうことがありますが、どんな広告・宣伝が入っているポケットティッシュでも上質レザーの専用ケースに収納することによって解決されるのが支持の理由でもあります。
今回の仕様は『春の肉厚バーガンディー』と謳っておりますが、ワークブーツ用に仕立てたレザーは防水性を高めるためオイルアップが通常よりも行われているため、ブランドロゴに箔乗せが出来ないほどで今回に限りブランドロゴは刻印で対応しております。
オイルレザーは長年愛用して頂くことで色濃くレザーが経年変化します。金属パーツの副資材にはレザーの経年変化に呼応するように鈍く光り輝くブラス(真鍮)製を採用しております。
一糸狂わぬ縫製ステッチは卓越した技術を要する椎名賢氏のミシンワークの精度の高さを感じさせてくれます。
肉厚のレザーですが、かなりのオイルアップを行うことにより、肉厚にも関わらず靭やかで柔らかい特徴を持つので重量感がありながらもしっくりくる質感を感じさせてくれます。
レザー好きは勿論ですが、さほどレザーにこだわりは無いけども、持ち物一つにこだわるお洒落な紳士淑女からも熱いリクエストを頂き久々のリリース。
花粉症の季節外出先でさっとお洒落に取り出すも良し。
契約でお客様から捺印を頂いたらさっとお洒落に取り出すできるスタイリッシュなビジネスマン。
彼女が涙をながせばすかさず涙を拭いてあげる優しい彼氏さん。
愛用される方々や使われる場面は千差万別ですがいずれもポケットティッシュをスタイリッシュに演出してくれるレザーアイテムです。
今回も30個ばかしご用意できました。
小さな小さなシンプルなレザーアイテムですが、長年の愛用品に加えていただけると幸いです。