薫風感じる日本茶
2017年6月に行った、「絶品揃い!夏のドリンク特集」の試飲会。
日本茶専門店「green brewing」を手がけるLUCY ALTER DESIGNの谷本さんに、「日本茶のプロ」としてお越しいただき、様々な飲み物を試飲していただきました。
谷本さんには、green brewingの商品「KOUSHUN 香駿」を淹れていただき、試飲会にお越しくださったコーヒーのプロのみなさまに日本茶を振る舞ってくださいました。

「KOUSHUN 香駿」は、華やかで、まるでシナモンのような香りが香る日本茶。水出しにしても爽やかな薫風を感じることができる、green brewingオススメの夏の逸品です。
木のぬくもり、日本茶の味わい
そんなgreen brewingには、バリスタが淹れる日本茶の味と香りを楽しめる「東京茶寮」という旗艦店があります。
『カフェでコーヒーを飲むように、日常生活に日本茶を取り入れることはできないのか?』
という観点から生まれた、ハンドドリップで丁寧に淹れられた日本茶を楽しめるお店です。
今回は、そんな東京茶寮の魅力に迫るべく、店舗にお邪魔して、バリスタさんにお茶の楽しみ方を教えていただきました。
東京・三軒茶屋にある「東京茶寮」は2017年1月5日にオープンしました。
コンクリート造りの外観とは違い、木のぬくもりたっぷりの内装が印象的。
上部の木箱には商品が入っているのですが、実際に桐職人を店舗にお呼びし、特注で作っていただいたんだとか。
細部へのこだわりが光ります。
日本茶といえば"急須で淹れる"というのが一般的かと思いますが、ここでは違います。
バリスタさんが用意してくださったのは、ハンドドリップの器具。
こだわりの木がふんだんに使われています。
今回淹れていただく日本茶は「宵の七曜星」と「はるもえぎ」。
なんと2種類の日本茶を味わうことができるのです。
こだわりの日本茶は、新茶の種類にもよりますが、常時10種類前後は取り揃えられています。
この中から2種類の日本茶、そしてお茶菓子を選びます。
ところで、日本茶は一度に2煎、場合によっては3煎もいただけること、ご存知ですか?
コーヒーは一度のみですが、日本茶は温度を変えて淹れることで2回、3回と愉しむことができます。
上段が1煎目、そして下段が2煎目。
特に右側の「はるもえぎ」は、同じ茶葉を使用しているとは思えないほど、1煎目と2煎目で色の違いがはっきりと出ています。
もちろん見た目だけではなく、味の違いにも驚かされます。
「香りが1煎目、味が2煎目なんですよ。」と谷本さんも仰っていたとおり、うまみや甘さ、後味にいたるまで、さまざまな違いを感じ、日本茶の奥深さに感心するばかりでした。
目で、味で、変化を楽しむ。
そして、東京茶寮ではなんと、5杯目を味わえるのです。
それぞれのお茶で1煎目、そして2煎目。最後にどちらか一方を、玄米茶としていただく3煎目で、合計5杯ということになります。
お好きな茶葉を選択すると、そこに玄米フレークを追加。
今回は「はるもえぎ」を玄米茶としていただきました。
香ばしさの中にも、しっかりと「はるもえぎ」の味わいや香りを感じることのできる5杯目。お腹だけでなく、心まで満たされるようです。
5杯すべてと、お茶菓子が揃いました。
注文した方がお好きにチョイスできるお茶菓子の中で、今回いただいたのは、無花果のドライフルーツが入った羊羹。
日本茶の味を邪魔しない、さっぱりとした甘みが絶妙で、完璧なまでに日本茶のことを考えて作られたものであることに驚きました。
ライフスタイルと「日本茶」
茶葉そのものにこだわる谷本さん。
試飲会でも、さまざまなお茶の茶葉をじっくりと見る姿が印象的でした。

古くから日本に在る日本茶。しかし近年は、ペットボトル飲料でしか緑茶を飲まない、なんて方も多いですよね。
確かに急須や茶器を買い揃えるのは手間だし、ご自身でプロの技を再現するのは難しいかもしれません。
そんな方にもぜひ、東京茶寮に行ってみてほしい。
簡単に、気軽に、日常生活に日本茶を取り入れることができる。そんな空間が広がっています。
もちろん気に入った茶葉、茶器があればその場で購入も可能。
この機会にぜひ、東京茶寮、そしてgreen brewingをご利用なさってみてください。