誰もが気になるayakawasakiの「グラデーションレザー」誕生秘話とは?アトリエ潜入で分かったブランドへの想い。

一度見たら忘れられない、そんな綺麗なグラデーションをレザーに落とし込む。革の専門店ですら不可能だと言い張るグラデーション技術を、独学で修得された方がいらっしゃいます。その方のブランドこそが「ayakawasaki」です。誰も考えたこともなかったグラデーションレザーを、なぜayakawasakiは作ろうと思ったのか?その秘密を探るため、ayakawasakiのアトリエに潜入してみました!

by BASE Mag. 公式

誰もが気になるayakawasakiの「グラデーションレザー」誕生秘話とは?アトリエ潜入で分かったブランドへの想い。

編集日時: 2017/04/19 15:55
グラデーションに染められたレザーを、あなたは見たことがありますか?
まるで夕焼けのような色合いをレザーに落とし込むという、特別な技法を使い、さまざまな革小物を作っているのがayakawasaki。
ポーチやペンケース、ブックカバーなどをネットショップで販売を開始するや否や即完売。ひとつひとつがハンドメイドで作られているため、希少価値が高く、販売告知が行われるInstagramには、発売を今か今かと待ちわびるフォロワーが約15,000人も!

そんなayakawasakiの魅力は商品だけではありません。製作者でブランド経営者であるARTISTの河﨑さん自身の感性に共感するファンも多いんだとか。

今回は、4月15日(土)から3日間行われたポップアップストアでも大人気だったパスポートケースをご紹介しながら、ayakawasakiというブランドについてARTIST河﨑さんにお話を伺いました。
 

多くの人を虜にするたった1つのグラデーション

ーー今回発売される新商品をご紹介いただけますか?

はい!今回はGWや夏休みに旅行される方にピッタリのパスポートケースを作ってみました。



ーーこだわりのポイントはなんでしょう?

私自身が年に2回は旅行に行くこと、周りの友人も旅行が好きということもあり考案したのですが、フライトチケットを折らずに入れられるサイズ感に特にこだわりました。
大きめで薄いポーチなので、パスポートケースだけでなく母子手帳ケースとしても使っていただけると思います。



ーーayakawasakiと言えばグラデーションカラーが魅力ですが、カラー展開はありますか?

これはayakawasaki全商品においてもそうなのですが、外側に使っている革と内側に使っている革を変えているので、それぞれ違った雰囲気を楽しむことができます。
さきほどお見せしたのは、内側が茶色でしたが、これはオレンジです。



ーーイメージががらっと変わりますね!1つ持っていても、もう1つ欲しくなっちゃうかも。

ayakawasakiを好きな方はリピーターさんがほとんどなんです。
そういったお客様を飽きさせないように、常々新しいことに挑戦するようにしています。どれも一点物で、2つとして同じ染め方になるものはありません。同じポーチでも、グラデーションが縦縞か横縞かで違っていたりもするし、梱包の仕方もよく変えます。
たくさんの商品を届けたいという思いもありますが、自分でできる範囲で、自分が納得したものだけを作り続けたいんです。

たった1人ではじめた、自身の名を冠したブランド

ーーブランドを作った経緯はなんでしょう?

元々レザーについての知識は全く無かったんです。大学は美術大学に通っていましたが、レザーや染色とは縁もゆかりもない彫刻科で学生時代を過ごしました。



ーーレザーと関わることになるきっかけはなんだったのでしょう?

大学卒業後、子供に美術を教えるワークショップの講師をしていました。彫刻科だったこともあり、"つくる"ことが元々得意で、その一環で、革小物作りも行っていたんです。
その当時からInstagramをしていたのですが、完成品を掲載したところ反響が大きくて。

ーーなるほど。それがひとつの契機だったんですね。

はい。ですが、現在のようなグラデーションを使ったレザーではなく、当時はただの茶色の革を縫ったりするような、簡単な革小物作りでした。
グラデーション技法を始めたのは、友人の一言がきっかけでした。

作品づくりに欠かせない"声"

ーーその一言とは?

その友人はカラフルなものが好きなのですが、「レザー製品はグラデーションでは作れないの?」と聞いてきたんです。当時の私は、レザーを染めたこともなければ、グラデーションに染められたレザーを見たこともなかったんです。ですが、職人気質なところがあるため技法が気になってしまい、直接革屋に赴き、グラデーションに染めることは可能なのかと聞いてみたりもしました。



ーー革屋さんはなんとおっしゃっていたのでしょう?

「そんなの無理だ」と(笑)でも、その固定概念を破りたくなったんです。そこからは全て独学で、グラデーション技法を作り上げ、現在のような商品を作り上げるに至りました。

ーー友人からの助言はアイディアとなり、革屋さんの言葉は職人気質に火を点けたんですね。

はい。今でも友人に試作品を見せて感想を聞いたりしますし、母親や妹にも見せますね。

ーーご家族にもお見せするというのは意外です。

やっぱり友人は同年代が多いので感覚も似ています。ですが、親や兄妹などの、年代が違う人にも見てもらうことで、多くの人に使っていただけるものが出来上がるのだと思います。
それこそ、いつもInstagramを見てくださるファンの方のコメントもチェックしています。

とにかく喜んでもらえることをしたい

ーーayakawasakiのInstagramを拝見したところ、ファンの方とたくさん交流されているのが印象的でした。

そうですね。いただいたコメントにはなるべく返信をするようにしています。また、購入してくださった方が、アカウントをタグ付けして写真をあげてくださるのも嬉しいですね。



ーーファンの声というのは、商品アイディアとして取り入れることもありますか?

どの商品を再販するかどうかは、コメントを参考にすることも多いです。欲しいって言われると作りたくなるんです。ショップを始める前は、欲しいって言ってくださった方のみに販売するという形をとっていたのですが、段々とそういった声が増えてきて、ショップをオープンしたんです。とにかく喜んでもらえることが好きなので、たくさんの人の声に応えたいですね。

ーー喜んでもらえる商品を作る上で、大切なことはなんですか?

自分で考えて作るっていう作業が好きなんです。ayakawasakiの商品はSUNSETという刻印を押しているぐらい、夕焼けだったり、自然の色合いを大切にしています。
アトリエのある由比ヶ浜は、海も夕焼けもすごく綺麗で、「今日の夕日が綺麗だな」と感じたらすぐに海に行きます。そこから得られるアイディアはとても多いし、すごく大事なことですよね。

企業秘密のアトリエに潜入!

ーーグラデーションで染められたレザーは一体どうやって作られているのか?アトリエには、ayakawasakiらしい色鮮やかな空間が広がっていました。


ーーピンクがお好きだと言う河崎さんらしいクロスが目を引く作業スペース

ーーグラデーション技法が生まれる作業台

ーー目線の先にはお気に入りの風景が

ーーグラデーションに染められたレザー
 
ーー裁縫の前に、成形のための裁断。

ーー色合いを見ながらジッパーと組み合わせていく

夏になるとビビッドな蛍光色を使ってみたり、最近は季節によって色合いを考える余裕もできてきました。
これを縫い合わせると、皆様にお届けできる商品となるのです。

ーーこだわりは梱包作業にも

さっき、ピンクが好きだと言いましたが、そのピンクを不織布として使っています。お客様によって好きな色が違うと思うので、購入してくださった商品の色合いを見て、お掛けするリボンの色は変えています。

今回はブルーのリボンにしてみました。最後にステッカーを貼って完成です。


これからのayakawasaki

ーー今後のayakawasaki、そして河崎さんご自身の目標はあるんでしょうか。

あまり中長期的なことは考えていないですね。とにかく、今目の前にあるものをやりたいです。今は有り難いことに、販売開始と同時に売切れてしまう、なんてことも多くて…。でもやりたいことは多いんです。さらに多くの人にayakawasakiを知ってもらいたいので、ポップアップストアにも積極的に出店していく予定ですし、海外にも商品を出したいなとか…。
今はこなしていくことに精一杯。それでも根っこの部分は、喜んでもらえることをしたいという一心なので、これからも頑張っていきたいです。



ーー日本だけでなく、海外からも人気があるというayakawasakiのグラデーションレザーのアイテム。より多くの人に喜んでもらうため、これからも頑張っていきたいという強い思い、そして製作過程をお見せいただいたことで、商品に対する真摯な思いの伝わるインタビューでした。ayakawasakiから今後も目が離せません。
誰もが気になるayakawasakiの「グラデーションレザー」誕生秘話とは?アトリエ潜入で分かったブランドへの想い。

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