「小さくても特別なブランドになる」ーー日常・非日常を表現し新しいものを作り続けるANREALAGE

デザイナーの森永邦彦氏が率いるファッションブランド、『ANREALAGE(アンリアレイジ)』。 ANREALAGEという名前の由来は「日常(A REAL)、非日常(UN REAL)、時代(AGE)」という3つの言葉からなる造語で、その名の通りこれまでにないファッションを提案し、話題を集めている。業界の垣根を超えて新しいものを生み続ける理由とは。

by BASE Mag. 公式

「小さくても特別なブランドになる」ーー日常・非日常を表現し新しいものを作り続けるANREALAGE

編集日時: 2017/01/18 09:53
デザイナーの森永邦彦氏が率いるファッションブランド、『ANREALAGE(アンリアレイジ)』。
ANREALAGEという名前の由来は「日常(A REAL)、非日常(UN REAL)、時代(AGE)」という3つの言葉からなる造語で、その名の通りこれまでにないファッションを提案し、毎シーズンコレクションを発表している。

パリコレクション参加5回目となるタイミングで、コレクションへの協賛を募る初のクラウドファンディングをキャンプファイヤーにて実施したことも記憶に新しい。

これまで公開しているコレクションはどれも革新的で、これまでにないファッションばかり。
2015 S/Sからパリコレクションに参加しているが、「SHADOW」の影を光で焼き付ける斬新な洋服は話題になった。
2016 S/Sでは「REFLECT」という光を当てることで模様や色が見えるデザインを採用、2016 A/W パリコレクション「NOISE」としてモザイク柄を全面にプリント、透明フィルターの囲いの前に立つと模様が浮き出るといった、一手間かけることで本来の姿が見えるファッションを提案してきた。
そんなアンリアレイジのデザイナーであり代表でもある森永邦彦氏に話を伺った。

売買以外でのブランドへの参画・支援というかたち


 —クラウドファンディングを行った理由はずばりなんでしょう。

時代が変わるとともに、ブランドとしての資金の調達の仕方は変わっていくべきだと思っています。ファッションブランドは時代の移り変わりと共に変化していくべきだと思っています、今の時代にあわせて、ブランドを、モノー売買ーを通じて応援してもらうほかに、人と人とをつなぎ、そのコレクション自体を買う行為に参加してもらうこともやってみたいと思いました。

コレクションで発表しているものは特別なもので一般化されないものも多くあります。しかし、ものの売買ではないブランドへの参画という方法は、ブランドにとっても支援してくださる人にとってもネットワークを広げるいい機会でした。

形のないものに対してどれくらい支援してくれる人がいるかは多少なりとも不安がありましたがいい形に着地できて、今後の可能性が膨らみました。

ファッションが中心ではないチャネルを敢えて選んでみる

BASEで販売される2007SSコレクション「祈り」にて発表された受注生産のジャケットよりボタンをクローズアップ。セットアップになっており、約5000個のボタンを縫い付けた一点物。

—インターネットで物を販売する理由とは?

クラウドファンディングをしてから、キャンプファイヤーからご縁をいただきBASEを使い始めることにしました。
ZOZOTOWNなどでも販売はしていますが、BASEはファッションが中心のチャネルではないという側面から、幅広い層に向けて自分たちがつくっているプロダクトやファッションの消費市場でははまらないけれど価値があると信じているものたちを広める事ができると期待しています。
このお店は、『色のあるお店』にしたいという想いがあるので、高額なものだったり、コラボレーションしたアイテムなどいろいろな商品を並べていきたいと思います。

目に見えるもの、目に見えないもの

コレクションに合わせて店舗の内装も変更。照明も2016 A/Wの「NOISE」をイメージしたものに。

—2017 S/Sコレクション、サイレンスについて教えてください。

サイレンス(沈黙)をテーマに、洋服がビジュアルとして持っているメッセージに黒いバーを引いて見えないようになっています。この黒いバーはARマーカーになっていてアプリをかざすと、そのメッセージとメッセージに関連する音楽が洋服から聞こえて来る仕組みです。
アプリ、スマートフォンを介して現実が拡張されることを洋服にした、というコレクションですね。現実には見えないけれど、物質としてだけではない情報価値をもった洋服をつくりたかったです。
アンリアレイジは日常・非日常をテーマにブランドを作っているんですが、目で見えているものと目には見えていないものはずっと意識しています。これまでAR以外にも、「REFLECT」コレクションではフラッシュ撮影をすることで色や模様が見えるようなチャレンジもしてきました。スマートフォンの中の世界もリアリティが生まれ日常化されてきている中で、スマートフォンと洋服をまたぐような表現ができたら、と思いこのコレクションに辿り着きました。

アンリアレイジにとっての正解

—目指しているところや、譲れないところってどんなところなんでしょうか。

ファッションは正解を見つけるのが難しいんです。それでも、アンリアレイジにしか出せない答え、自分たちにとっての答えを毎シーズン目指しています。ファッション界の正解ではなく、私達にとっての正解を追求することが重要です。
アンリアレイジにとって、ARや反射もそうですが、ファッション以外の全く違う分野と協業したりすることは自分たちにとって重要な部分です。

目指しているところはやっぱり「小さくても特別なブランドになる」ことですね。

———正解は人それぞれ。時代とともに成長するブランドは誰かにとっての特別になるべく、業界の垣根を飛び越えて新しいチャレンジをしていく。日常・非日常を表現するアンリアレイジは今後一体どんな新しいファッションをを見せてくれるのか、楽しみです。


特別な限定コラボアイテム

ここからは、オンラインショップで販売しているアイテムの中からおすすめのアイテムをピックアップ。アンリアレイジを知らなかった人も欲しくなるコラボアイテムをご紹介。

ALL STAR 100 HI ANREALAGE


コンバース生誕100周年を記念し登場した「ALL STAR 100」。
アンリアレイジはコンバース100周年を意味する100個の星のモチーフを再規制反射材を用いデザイン。左足のANKLE PATCH(ALL STARマーク)、ヒールラベルも反転(リフレクト)させたデザインに。
カメラ、スマホのフラッシュなどの強い光を浴びると輝かしい星柄が浮かび上がります。

PATCHWORK LEATHER LONGWALLET ANREALAGE×PORTER

 
アンリアレイジの代名詞「パッチワーク」で特別なアイテムを作りました。
白羽の矢がたったのはいつも肌身話さず身につける財布。 
幾重にもある素材を裁断し、ひとつひとつ手作業で縫い合わせ、生地を起こしていく果てしなく遠回りの作業から生まれるものは他には生み出せない圧倒的な存在感を放ちます 。
今回は牛革、仔馬革、山羊革の3種類。色味や素材感の異なる6種類のレザーを使い、しっかりとした厚みのあるものを採用することで、長い年月を共にできる耐久性を供えました。
さらにベースとなる型は、世界に誇る日本のカバンメーカー、吉田カバンによるもの。 鞄職人が、パッチワークを生地を使い、より精巧なものへと引き上げました。 
パッチワークの存在感だけではなく、普段使いを考慮し収納力も高めています。

様々なコラボアイテムを販売予定のアンリアレイジオンラインストア。今後公開されていくアイテムたちにも注目です。

オンラインショップはこちら。
https://anrealage.thebase.in/


ANREALAGE デザイナー 森永邦彦
1980年、東京都生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。大学在学中にバンタンデザイン研究所に通い服づくりをはじめる。
2003年「アンリアレイジ」として活動を開始。2005年、ニューヨークの新人デザイナーコンテスト「GEN ART 2005」でアバンギャルド大賞を受賞。
2005年秋、2016S/Sより東京コレクションに参加。2011年、第29回毎日ファッション大賞新人賞・資生堂奨励賞受賞。
2012年、個展「A REAL UN REAL AGE」(パルコミュージアム/渋谷)、2013年、「フィロソフィカル・ファッション2 : A COLOR UN COLOR」(21世紀美術館/石川)を発表。
2014年秋、15S/Sよりパリコレクションデビュー。
2015年、DEFI(フランス服飾開発推進委員会)主催の「ANDAM fashion award」のファイナリストに選出。
2016年、南青山にANREALAGE AOYAMAオープン。
「小さくても特別なブランドになる」ーー日常・非日常を表現し新しいものを作り続けるANREALAGE

このアイテムが気に入ったら
「いいね!」をしよう!

BASEの最新情報をお届けします