今回、BASE Mag.編集部はpug na emilyのデザイナーを務める、原絵美理さんにブランド立ち上げの裏にあるストーリーなどを伺ってきました。
若い世代のために立ち上がったセカンドブランド「pug na emily」
-- pug na emilyはどういった経緯で立ち上がったブランドなのでしょうか?
原:父のジュエリーブランド「KARATI」のセカンドブランドとして、pug na emilyはスタートしました。
-- セカンドラインを始めようと思った、きっかけは何だったのでしょうか?
原:若年層にも父が発明したリングを着けてもらいたい」と思ったことが、一つのきっかけでした。父は“指をより美しく演出するために斜めに深く挿入するだ円の構造”の人差し指専用のAPI(アピ)リングを発明し、特許も取得していました。
KARATIはそのリングを中心にジュエリーを販売してきましたが、若年層の方にも広めて行きたいという想いがセカンドブランドに繋がったんです。そして、セカンドブランドとして、pug na emilyを2012年8月9日(パグの日)にオープンすることとなりました。
pug na emilyでは父が発明したAPIリングの構造は継承しつつ、若い世代の方々向けのデザインにアレンジしたリングを展開しています。

--ブランド名はどのように決まったんでしょうか?
原:私が小さい頃、家族に「パグに似ている」と言われていたので、“パグの様なエミリー”という言葉遊びから「pug na emily(パグなエミリー)」というブランド名にしました。

-- 客層の幅を拡げるために、パグのグッズ製作にも着手したということでしょうか?
原:そうですね。銀座のジュエリーショップと聞くと、どうしても若い世代の方々は入りにくいかと思うんです。オープン当初はジュエリーとバッグのみの展開でしたが、ブランドキャラクターであるパグなエミリーちゃんへの反響もあり、より多くの方々にpug na emilyというブランドを知っていただきたいという想いから、パググッズの展開もスタートしました。
現在、ジュエリーは実際に“着けごこち”を味わっていただきたいので店舗での販売となっていますが、パググッズに関してはオンラインショップでも購入していただくことができます。
遊び心のあるデザインを意識
-- トートバッグやスタイを販売しようと思った理由は何でしょうか?
原:私が昨年、妊娠したのがきっかけですね。マザーズバッグとしても使えるバッグが欲しいと思ったので、少し大きめのトートバッグやスタイをデザインすることにしました。
-- バッグもデザインが特徴的ですね。
原:ジュエリーに「○△□」シリーズがあるので、バッグにもそのテイストを取り入れスタッズに使用しました。遊び心を忘れず、それでいて実用性が高いものを作る。それをモットーに作品をデザインしています。

-- 遊び心のあるデザイン。
原:これは父が昔から口にしていた言葉で、小さい頃からその言葉がすごく好きで、昔から当たり前のように耳にしていました。私自身も「遊び心」を忘れずに作品をデザインする様にしています。
また、pug na emilyは「Dot(ドット)」をコンセプトにしていて、ジュエリーでは「Dot Jewelry(ドットジュエリー®)」というシリーズを展開しています。指輪はもちろんですが、ネックレスや、1点売りで組み合わせ自由なピアスなども展開しています。ドットはパググッズにも使用しています。
-- 販売してみて、反応はいかがですか?
原:日常生活でも使えるようなアイテムを展開しているのですが、パグを飼っている方や、愛犬家の方にもお買い上げいただいています。エコバッグはお散歩用のバッグとして買ってくださる方もいらっしゃいます。
“鼻ぺちゃ”のグッズというと、フレンチブルドッグのものが多く、パグのアイテムはまだ少ない様なので、パグを飼っていらっしゃる方もお買い上げしてくださるので、とてもうれしいです。骨をモチーフにしたジュエリーも展開しているので、パググッズを購入してくださった方がジュエリーを気に入ってくださるというシチュエーションも多くあります。
良いと思ったものはどんどん形にしていきたい
-- オープンして5年目となりますが、手応えはいかがでしょうか?
原:私の分身であるパグのブランドキャラクター、「パグなエミリーちゃん」のおかげで、入口が路面にないのにお客様が入ってきて下さるのがすごくうれしいですね。
-- 最後に今後の展開について教えてください。
原:やりたいことがたくさんあるので、多くの方に「pug na emily(パグなエミリー)」というブランドを知っていただいて、長く続けていきたいですね。良いなと思った「もの」や「こと」は、どんどん形にしていきたいですね。今後も「pug na emily」に興味を持っていただけるきっかけを、多く作っていきたいと考えています。