「切られてしまった後の時間も大事にしてあげたい」ーー ドライフラワーブランドが考える、花の新たな価値観

“この瞬間のきらめきと生きる喜びをデザインする”をミッションに掲げ、Webデザイン・運用・コンサルティング事業などを手がける「Amaterra Inc.」が2016年11月、ドライフラワーブランドを立ち上げました。その名も「amaterra&flowers」。根から切り離された瞬間から「残りの時間」を生きている花の”存在そのもの”をデザイン。一般的なドライフラワーとは異なり、ビジュアルだけではない美しさとストーリーを提供しています。

by BASE Mag. 公式

「切られてしまった後の時間も大事にしてあげたい」ーー ドライフラワーブランドが考える、花の新たな価値観

編集日時: 2016/12/09 12:27
“この瞬間のきらめきと生きる喜びをデザインする”をミッションに掲げ、Webデザイン・運用・コンサルティング事業などを手がける「Amaterra Inc.」が2016年11月、ドライフラワーブランドを立ち上げました。その名も「amaterra&flowers」。

根から切り離された瞬間から「残りの時間」を生きている花の”存在そのもの”をデザイン。一般的なドライフラワーとは異なり、ビジュアルだけではない美しさとストーリーを提供しています。

全く異なる事業を手掛けているにもかかわらず、なぜドライフラワーブランドを立ち上げようと思ったのか?amaterra&flowersの松下来未さんに話を伺ってきました。

趣味がきっかけで始まったブランド

-- amaterra&flowersを立ち上げようと思った、きっかけは何だったのでしょうか?

松下:もともと、Webサイトの構築や運用改善、デザイン、コンサルティングなどをやっていたんです。その事業を軸にして法人化したのですが、1年前くらいに趣味で生け花を始めまして。想像以上にハマってしまい、ブランドを立ち上げることにしました。

-- なぜ、生け花を始めようと思ったんでしょうか?

松下:昔から観葉植物が好きでしたし、母が生け花をしていたこともあり興味はあったんです。ただ仕事が忙しく、なかなか落ち着いて生け花に取り組む時間がとれなくて……。ずっと仕事メインでやってきていたんですけど、独立してから少しずつ自分の趣味にも時間が割けるようになってきたので、「今がチャンスだ!」と思い、生け花を習い始めることにしました。



-- 習った知識を活かして、ブランドを立ち上げようと。

松下:生け花って、生ける過程で花のすぐ下の部分や枝などをどんどん切って捨ててしまうんですね。常々、生け花をしながら「ちょっとかわいそうだな……」と思っていました。また、そんな過程を経て綺麗に生けたとしても時間が経てば枯れていってしまう。

そんな花の姿を見て、「切られてしまった後の時間も大事にしてあげたい」と思い、独学でドライフラワーについて学び始めることにしました。咲いている部分だけがお花ではないですし、大きな葉っぱも枝もお花の一部なので、それを活かしたものを作りたいな、と思ったんです。

-- 切られた後の美しさも知ってほしかった?

松下:咲いているときが一番美しいのはもちろんですが、枯れていく過程にしか見られない美しさもある。それを多くの人に知ってもらいたかったですね。

一つひとつ乾燥させ、“生きた感じ”を演出

-- ショップを見たとき、一般的なドライフラワーとはちょっと違うなという印象を受けました。

松下:市販のドライフラワーは機械で乾燥させたり、天井から吊るして乾燥したりするものが多いのですが、amaterra&flowersのドライフラワーは葉や茎のデザインを生かしながら乾燥させるので、“真っ直ぐ”じゃないんです。

-- 確かにどのドライフラワーも真っ直ぐじゃなくて、なんか生きている感じがします。

松下:そうなんです。丸めた状態で乾かしているので、普通とはちょっと違った感じが出せているのかなと思います。

お花って「見ていて綺麗だね、華やかだね」と一緒くたに見られて終わりがちなんですけど、花言葉のようにそれぞれの花に物語がある。また、誕生日や結婚式など、お花って贈り物として購入されることが多いんですけど、お花そのものが持つ物語や素材にはあまりフォーカスされない。きちんと、物語を見せたかったという思いがあるので商品ページには花言葉や産地を入れてあります。

-- ドライフラワーって人工的に作られた感じのものが多いなと思っていたのですが、amaterra&flowersのドライフラワーはちょっと違うんですね。

松下:基本的には生け花で使われなかった「葉」や「枝」を商品として利用しているので、いわゆる「お花、花びら」の形として残っているものはあまりなく、一点ものが多いですね。

葉や枝が多いため商品の雰囲気が「甘く」ならないので、オフィスや男性の部屋にあっても違和感がないと思います。部屋のインテリアとして買ってくれる人もいます。玄関やリビングのアクセントにいくつか置くのがおすすめです。

-- ショップを立ち上げるまで、時間はかかったんですか?

松下:さまざまな種類の花を乾燥させたり試行錯誤するのに2〜3か月くらいかかってしまったのですが、ショップの立ち上げに関しては、そこまで時間がかかりませんでした。

まだ立ち上げて、1〜2か月くらいしか経っていないのですが、年明けには制作スタジオを兼ねたショップもOPENできればな、と思っています。

-- す、すごい!

松下:リアル店舗を持つことで、オンラインショップでは得られない商品に対する反応を見てみて、気に入っていただいたものを量産できるようにしていきたいですね。

量産化を進め、ラインナップも増やしていきたい

-- 今後、新商品の販売は予定されているんですか?

松下:もちろんです。年内、年明けくらいにはいくつか新商品を出したいと思っています。お正月に合わせて出せたらいいですね。

-- ショップを運営した手応えはいかがですか?

松下:課題がけっこう見えてきましたね。例えば、量産するためにはどうすればいいか、物販の流れや仕入先の選定など、やってみないと分からない悩みが把握できたので、そこは一つずつ解決していきたいと思います。

-- 逆に思い通りだったことはありますか?

松下:画像の加工やWEBサイト構築などは知識があったので、難なくできました。ビジュアルやコピーで訴求することに困らなかったのは、これまでの経験が活かせたと思いますね。

-- では最後に、今後の展開について教えてください。

松下:まずは量産化を進めていき、商品のラインナップを増やしていきたいと思っています。少しずつ要領は掴めてきているので、近いうちにはいつでも購入していただけるような体制が整うと思います。

お花って色んな人の手を渡って市場に出回っているので、きちんと最後まで生かしてあげたいですし、amaterra&flowersのドライフラワーを通して「お花と”時間”が作り上げる美しさ」に気づいてほしいですね。
「切られてしまった後の時間も大事にしてあげたい」ーー ドライフラワーブランドが考える、花の新たな価値観

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