工場探しから始まった、ブランドの立ち上げ。専業主婦だった女性がビーチタオル専門店をオープンするまで

専業主婦の傍ら、ネットショップのオーナーも務める。そんな生き方を選択する女性も、ここ数年で増えたように感じる。今回お話を伺った山口裕美子さんも、その一人。2016年の夏にビーチタオル専門店「The Beach Chic(ビーチシック)」を立ち上げ。現在は通常のビーチタオルとは一線を画す、極薄マイクロファイバー生地を使用した薄くて軽いビーチタオルの製作・販売を行っている。

by BASE Mag. 公式

工場探しから始まった、ブランドの立ち上げ。専業主婦だった女性がビーチタオル専門店をオープンするまで

編集日時: 2016/11/30 11:25

専業主婦の傍ら、ネットショップのオーナーも務める。
そんな生き方を選択する女性も、ここ数年で増えたように感じる。

今回お話を伺った山口裕美子さんも、その一人。2016年の夏にビーチタオル専門店「The Beach Chic(ビーチシック)」を立ち上げ。現在は通常のビーチタオルとは一線を画す、極薄マイクロファイバー生地を使用した薄くて軽いビーチタオルの製作・販売を行っている。

主婦という道を歩んでいた彼女が、なぜネットショップを開設し、ビーチタオルを販売しようと思ったのか。その裏にある、ビジネス立ち上げの軌跡をたどっていく。

ハワイのカイルアビーチで出会った「一枚のタオル」

-- ビーチタオルを触ってみて、とにかく薄くて軽いことに驚いたのですが、このタオルとは出会いはどこだったんでしょうか?

山口:このビーチタオルとは、ハワイのカイルアビーチで出会いました。毎年、息抜きと称して私と息子の二人でハワイ旅行に出かけているんです。そのとき滞在したコテージのオーナーがイタリア人女性で、彼女が"イタリアで流行っている"というタオルを私たちに見せてくれたんです。それがビーチタオルとの出会いです。

ハワイのカイルアビーチ


手に持った瞬間、その軽さに驚き、ひとめぼれしました。彼女に「1年後にまたカイルアに来るから、イタリアに帰ったときに買っておいてくれない?」と頼んで、1年越しに手に入れました。

実際に使ってみたら、使い心地が素晴らしくて。すごく感動しました。

-- 具体的にどこに感動しましたか?

山口:通常のビーチタオルはすごく大きくて、1〜2枚持っただけで、かなりの荷物になってしまう。また、濡れた体を一度拭いたら、ずっしり重くなって、なかなか乾きません。

でも、このビーチタオルは極薄マイクロファイバー生地が使われていることもあり、とにかく薄くて軽い。何枚持っても全然かさばらないですし、ビーチで腰に巻いていると風に吹かれてあっという間に乾き、使うたびにサラサラの肌触りで…その使い心地の良さに感動しましたね。

ただ、正直なところデザインが微妙だなと……。使い心地は最高だったんですけど、イタリアで販売されていたビーチタオルの多くは、デザインが派手なので、残念な感じでした。

同サイズのコットンタオルに比べて、重さもたたんだ時のサイズも半分以下​


-- デザインが微妙だったから、自分で作ってみようと。

山口:その影響は大きかったかもしれませんね(笑)。あとはこんなに便利なものが日本ではまだ知られていないので、「もしかしたらチャンスがあるのではないか?」と思ったんです。それで、ふとビーチタオルのタグを見てみたら、「Made in China」と書いてあって。

-- 「Made in China」が引っかかったんですか?

山口:はい。当時、夫の仕事の関係で中国に住んでいたので、中国に戻ったら作ってみようと。中国は日本に比べると、ものづくりのハードルが低くて、誰でもチャレンジできる。「私もビーチタオルを作って販売することができるのでは?」と思ったので、チャレンジしてみることにしました。日本に住んでいて、中国で製作するとなっていたらチャレンジしていなかったかもしれません。

自分一人で工場探し、ブランド立ち上げの失敗……。「The Beach Chic(ビーチシック)」が出来るまで

-- 実際にビーチタオルと作ろうと思ってから、工場など結構な数を回られたんじゃないでしょうか?

山口:最初、夫が勤めている会社が取引しているタオル業者に話を聞いてみたら、「このようなタオルを取り扱っているところは知らない」と言われたので、イチから探してみることにしました。ネットで探して問い合わせる。ひたすら、これを繰り返してました。

日本であれば門前払いをくらっていたかもしれないのですが、中国は誰でもウェルカムな感じで。サンプルを持参して、「これを日本で売りたい」と言ったら、ビジネス経験のない私にも工場の見学を許可してくれたんです。

ただ、ロット数の調整は難しかったですね。タオルを数千枚も発注することはできないので……(笑)。

-- 確かにそうですね(笑)最初は何枚で発注をかけたのですか?

山口:いくつか工場を回ってみて、100枚くらいで発注をかけられる工場を見つけたので、そこに発注しました。「お小遣いの範囲内でチャレンジして、もし売れなかったら、友達にあげればいいや」くらいの感覚で、「まずは100枚」と思って作ってみました。

-- そこから「The Beach Chic(ビーチシック)」が誕生したんですね。

山口:実はちょっと違っていて(笑)。最初はハワイで出会ったイタリア人女性と一緒に、ブランド立ち上げて、ハワイで販売することにしたんです。今も私がプロデュースしたタオルは、ハワイのセレクトショップで販売しているんですよ。ただ、ブランドのコンセプトやデザインの好みなど、意見をあわせるのが難しくて解散、自分一人で日本向けに販売してみることにしました。それで出来上がったのが、「The Beach Chic(ビーチシック)」です。



日本向けにサイズ感やデザインなどを修正し、工場での生産が完了したので、2016年の夏に販売を開始することができました。

ビーチだけじゃない。色んなシーンで使えるのが大きな特徴

--  BASEを使おうと思った理由は何だったのでしょうか?

山口:「The Beach Chic(ビーチシック)」を始めるにあたって、自分一人で出来ることから始めて、少しずつブランドを大きくしていく。スモールスタートを強く意識していたので、無料でネットショップを作れる「BASE」を使うことにしました。

ホームページはWixで作っていたのですが、通販ページを作るのが面倒でしたし、送料が重さで設定されるのが不便だったので、EC部分は切り離し、BASEで販売しようと思いました。

-- 実際に販売してみて反応はどうでしたか?

山口:最初はお客様はお友達・・・という状態でしたが、立ち上げから2ヶ月くらい経ったタイミングで初めて見知らぬ人がビーチタオルを買ってくれたんです。そこから少しずつ注文が来るようになってきたときに、雑誌『VERY』が開催しているイベント「VERYFes」に出させてもらって、それがきっかけで色んな人に知ってもらえた感覚はありますね。



--  ビーチタオルと聞くと夏に使うイメージが強いのですが、秋冬はどのように展開していく予定でしょうか?

山口:ビーチタオルですが、汎用性が高く、いつでも、どこでも、使えるタオルなんです。コスパいいです(笑) 例えば、洗ってもすぐ乾き、そしてバッグに入れても全くかさばらないので、旅行用タオルとして最近人気ですし、お仕事帰り、毎日スポーツする方にも需要があります。キャンプ、フェス、登山などのアウトドアでも喜ばれていますし、出産祝いとして選んでいただくことも多いので、本当にシーズンレス、使う場所も選ばない、使い勝手のいいタオルなんです。

ただ、なかなか薄さや軽さを表現できないので、動画を作って上手く特徴をアピールできるようにしたいな、と考えています。

-- では最後に。今後の展開について教えていただけないでしょうか?

山口:「もう少し小さいサイズもほしい」という声も耳にするので、スポーツタオルのようなサイズも作ろうかなと思っています。サンプルも作っているので、年明けくらいには販売したいですね。

今はまだ1サイズ、たったの3色展開ですが、今ある在庫を売って資金を貯めながら、少しずつデザインやサイズのバリエーションを増やしていく、これが、主婦である私の、シンプルかつ唯一の戦略です(笑)

でも、夢は大きく、海外進出ですので、BASEさんの海外対応Appsも活用させていただいて、世界中に発信していきたいと思っています!


-- ありがとうございます!年明けのスポーツタオルの販売、楽しみにしています!

工場探しから始まった、ブランドの立ち上げ。専業主婦だった女性がビーチタオル専門店をオープンするまで

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