着物をもっとカジュアルに。「和装ジュエリー」が仕掛ける、"着物文化"復興への挑戦

“着物をもっと身近に、もっと楽しく”というコンセプトのもと、着物に合うアクセサリーを販売しているショップ「和装ジュエリー」。今回、BASE Mag.編集部はオーナーの吉田麻衣さんにインタビュー。ショップを立ち上げた想いを伺ってきました!

by BASE Mag. 公式

着物をもっとカジュアルに。「和装ジュエリー」が仕掛ける、"着物文化"復興への挑戦

編集日時: 2016/08/02 15:21
長い歴史の中で育まれてきた、日本が世界に誇る伝統文化「着物」。昔は当たり前のように着られていた着物も、時代の変化と共に若年層の”着物離れ”が加速。成人式や卒業式といった、特別なタイミングでしか着物を着る機会がありません。

そのような状況の中、「着物業界を復興させ、もう一度世界に誇る文化にしていきたい」という思いのもと、立ち上がったショップが「和装ジュエリー」。“着物をもっと身近に、もっと楽しく”をコンセプトに、着物に合うアクセサリーを販売しています。

今回、BASE Mag.編集部は「和装ジュエリー」のオーナー 吉田麻衣さんにインタビュー。なぜ、「和装ジュエリー」を立ち上げようと思ったのか、その裏にある想いを伺ってきました。

着物は高すぎる……。自分の原体験から始まった、「和装ジュエリー」の立ち上げ

-- 着物とアクセサリー。意外な組み合わせだなと思ったのですが、なぜ「和装ジュエリー」を立ち上げようと思ったのでしょうか?

吉田:若い人がなかなか着物に挑戦できないのは、「価格帯が非常に高いから」だと思っています。着物自体の価格はもちろんのこと、実は小物の価格もすごく高いんです。

若い人たちからすれば、着物を着るハードルがあまりにも高い。もう少しカジュアルな気持ちで着物を楽しんでもらえるようになればと思い、「和装ジュエリー」をオープンすることに決めました。

まずは、アクセサリー感覚でつけられる「帯留め」をできるだけ安く提供することから始めていき、着物人口を少しずつ増やしていきたいです。

-- もともと、吉田さんは着物がお好きだったんですか?

吉田: はい!幼い頃から着物が好きで、着付け教室に通って勉強していましたね。



-- 着物が好きになるきっかけって何だったのでしょうか?

吉田:母親が着付け教室の講師だったことが大きな影響を与えていると思います。小さい頃から着物を着る機会が多くて。物心ついたときから、着物が当たり前のように日常にあったので、自然と日本の伝統的な衣装である着物を世界にも広めたいと思うようになりました。

-- そのような経緯でスタートされているんですね。ちなみに、子供の頃から着物の値段は高いと感じていたんですか?

吉田:高いな、と思っていました。着物って、季節によって使用する生地などに決まりがあるんです。そうすると、季節ごとに着物を揃えなければいけないんですけど、そんなにお金はありません(笑)。裕福な家庭の方々は季節ごとに着物を購入していたのですが、私は持って行く着物がなく、着付け教室へ行く度に少し悲しい気持ちになっていましたね。

その経験があってか、所得が少ない人たちでも簡単に手が届くような着物が増えれば良いと思い、そのためにも低価格帯の着物用アクセサリーを販売することからスタートしました。

-- 着物の価格って、一着どれくらいなんでしょうか?

吉田:ほんとにピンキリですね。安い着物ですと、S・M・Lサイズで1〜2万円ほどなのですが、高い着物ですと数百万円するものもあります。特に職人さんが作った着物は、価値がすごく高いです。

帯留めをアクセサリー感覚に。低価格であれば、誰もが着物を楽しめる

-- そのような想いがあって始まったお店。どういった商品が中心になっているんでしょうか?

吉田:こういった帯留めを販売しています。



-- すごくキレイですね!販売されている帯留めは全て手作りなんですか?

吉田:全て自分の手で作っています。意外と作成時間は短くて、大体30分〜1時間くらいで出来上がるのですが、この帯留めは10分ほどで完成しました。

-- もっと時間かかるのかと思ってました。ちなみに、この帯留めは何をモチーフにしているんでしょうか?

吉田:黒蝶貝です。オフィスの近くに淡水の貝を専門に扱う問屋さんがあったので、そこで黒蝶貝の帯留めを買ってきて、上にパールを乗せました。

-- まずは、こうした小物を販売していき、アクセサリー感覚で着物を楽しめるようにしていくと。

吉田:そうですね。1,000円から販売しているので、これくらいの価格であれば誰もが始めやすいかなと。帯留めをつけるだけでも、印象がすごく変わると思います。

-- お店を立ち上げてから、どういったことに一番苦労されましたか?

吉田:やっぱり集客ですね。実際にやってみて、すごく難しいなと感じました。現在はホームページとブログ、Facebookを使って集客の施策を実施しているのですが、基本的には主人が担当してくれています。

集客に関する知識が全くなかったので、最初の頃は「誰が自分に興味を持つんだろう」と思うことの方が多かったです(笑)。ただ、最近は少しづつ効果が出始めていて。Facebook経由でお店に来てくれる人の割合が増えているので、ブログをアップしたらFacebookにも投稿するようにしています。

非日常感が味わえる。着物を着る楽しさを全ての人へ



-- 現在、帯留めが中心商品となっていますが、今後帯留め以外にも何か作る予定はあるんでしょうか?

吉田:一度、かんざしを作ってみたんですけど少し失敗してしまいまして(笑)。まだ商品として完成していないのですが、今後販売していこうと思っています。

-- かんざしなどのアクセサリーはこれからの季節に良いですね。

吉田:ガラス素材の商品も多いので、涼しげな印象を演出できると思いますよ。夏はお祭りや花火大会などで浴衣を着る人も多いと思うので、販売したら是非使っていただきたいですね。

-- 浴衣に合わせる場合、どのようなことに注意すればいいですか?色の組み合わせが難しそうだなと思ったのですが。

吉田:これ、といった決まりはないので好きなものを合わせてもらえればと思うのですが、強いて言うなら濃いめの色を合わせると全体の印象が締まりますね。あとは差し色として帯留めを使ってもらってもいいですし、全体的に統一した色の帯留めを使ってもいいと思います。

-- これからの季節にオススメのアイテムってありますか?

吉田:”ひまわりの帯留め”や”サンゴの帯留め”はオススメですね。夏をイメージさせるような帯留めはこれからにピッタリだと思います。



-- 季節ごとにトレンドをおさえたアイテムを揃えられるのは、小物ならではですね。

吉田:着物を一着買うのはすごく大変だと思うんですけど、小物であれば季節感を簡単に出せるので、着物を着る楽しさが味わえると思います。

-- では最後に。吉田さんが考える「着物を着る楽しさ」って、どこにあると思いますか?

吉田:普通の人でも、着物を着ることで少し上品に見えるんです。着物に袖を通したときに、仕草が優しくなり、ワンランク上の人間になれている気がする。着物を着ることで、どんな人でも自己評価を上げることができるんじゃないかなと。

あとは、きっちり体を締めている分、行動が制限されるので、モノを取る仕草が色っぽくなります。普段とは違った自分になれるのが着物を着る楽しさだと思っています。

-- 非日常感を味わえる。

吉田:そうなんです。体型を気にする必要もないので、誰もが着物を楽しめるのも魅力の一つです。痩せている人は華奢な感じで素敵に見えますし、ふくよかな人も素敵にうつる。

-- ありがとうございます!この帯留めから、着物を着るハードルが下がっていくことを期待しています!

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