いよいよ佳境に入ってきた感のある夏ですが、
だからこそ装いに関しては
そろそろ夏の終わりから秋のことを
考えてみるのも
(目の前の暑さからの逃避ってことも含めて)
楽しいのではないかな?
ということで、
今回はぐっとひんやりシックなデザインのヘアピンをひとつ。

黒の飾り結びと、アンティーク調カラーの金具
全体的にひたすら渋い色で引き締めたところに
一点、透明感の高い青のチェコダガービーズを組み合わせて

賑やかさや華やかさから離れた、
どうかするとちょっと浮世離れしたとも思えるくらいの空間、
流行であるとか、そう言った喧噪からは遠く
静かで、
ひっそりと。
けれどもかえって
そうして、ずっと「あるもの」を丁寧にケアしながら
時間を経てきたものが持つ特殊な存在感が放つ魅力
賑やかさよりも、沈黙が雄弁に語るもの。

何も夏の終わりを待たずとも、
夏の暑さだとか、明るさにあてられてちょっと疲れてしまったら
装いからそんな世界に浸ってみるのも
良い「バランス」の取り方なのかもしれません。