
WMTから本国限定カスタマイズが入荷致しました。
このカスタマイズのケースも、今までのカスタマイズと違い新しい意匠です。
その名はブラックフィン、フィンとはダイビングに使う足ひれの事です
簡単に言えば、1950年代後半のスキンダイバーからインスパイアを受けたカスタマイズですが
メゾンなどでは見られないデザインのダイバーウォッチを何故WMTがローンチしたのか
その真意を考察してみたいと思います

スキンダイバー
所謂素潜りの部類に入りますが、漁業などの伝統的な海人によるものと違い
スキンダイバーは水中でシュノーケルのみ使用して、マスクとフィンは一般的なダイバー器材でした。
そのスキンダイビング用の時計がスキンダイバーになります。
スキンダイバーは耐深度もさほど必要なく、小型で薄いダイバーウォッチでした.

メゾンブランドは自社ケースなどを次々と開発し、防水性を向上させていきました。
しかしながらスモールブランドは、ケースを開発するまでの予算もなく
汎用のケースを採用して各社独特のダイバーウォッチを開発しました
必然的にスキンダイバーとなったのです。
亜種モデルは把握出来ないほどに存在しておりました
今となっては、かなりのコレクタブルとなっております
オリエントのキングダイバーや二バダのパックマンなどで知られるミニパネライなどもその代表です。

ケースを薄く保つ為にアーチ状に形成されたラグからケースサイドへの流れが非常に美しいです

当時の汎用ケースを用いたスキンダイバーはアルミベゼルが主でしたが
その中でも、凝ったベークライトを採用したブランドも僅かにみられました

勿論の事、水面化での視認性の向上を目的としたものとも思われますが
汎用ケース故に、ダイアルとハンズのデザインで差別化を図ったのでは…とも考えれれます

何だか話しかけれれている様で、不思議な気分になります。
既にヴィンテージの質感を醸し出すエイジド加工が、その気分を手伝っている事には間違いないと思います

市場では恐ろしい値段になっている、ビーンブレスレット(ライスブレス)と呼ばれる
リンクのパーツが細かく丸みを帯びたブレスレット
かねてから当店オーナーが再発品を海外からずっと探していたブレスレットが
なんとWMTから再現されたのです
しかし、残念ながら単体での販売はなくブラックフィン専用なのです

ブラックのNATOタイプブレスレットも付属しております。
随分と印象が変わり、クールなイメージになりますね。
香港のマイクロブランドであるWMTが、わざわざケースから作り込んだ理由。
WMTの中では、かなり高額のカスタマイズにはなりますが
絶対気に入って頂けると当店オーナーは申しております