あるがままの姿を美しいと感じる美意識、生成りの文化。

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by KINARIYA

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【KINARIYA】生成りの文化

編集日時: 2015/05/02 12:36
こんにちは。KINARIYA代表の須田淳一郎です。

今日は最近読んだ本に「日本人の美意識は「生成りの文化」にある」というおもしろい一節を見つけたので
少しご紹介したいと思います。

読んだ本は堺屋太一さん著の『歴史の使い方』。

この本の中で「生成りの文化」について、こう書かれています。

「生成り」が日本文化の特色という意見は古くからあったが、それは白木の建築や晒しの着物など、造形美術に限られていた。
私は「生成りの文化」の意味を、より広く「あるがままの姿を美しいと感じる美意識」と定義し、日本文化における役割を大きく考えている。

例えば、日本料理は人工的な味付けを染み込ませない「生成り」の料理である。フランス料理や中華料理がすべて味を染み込ませるのとは対照的である。

日本の舞踏は、日常生活にあり得る姿勢で構成されている。西洋のバレエも、中国の京劇も、インドやインドネシアの踊りも、日常にはない姿勢と動作のゆえに上手と讃えられるが、日本舞踏だけは逆である。

礼儀作法においてもわざとらしい大袈裟な表現は嫌われる。和歌、俳句のように韻を踏まず普通の言葉で綴られる詩歌は珍しい。外国の詩は全て韻を踏む。特に中国の詩はその規則が厳しい。

以上になりますが、ちょっと長かったですかね…。
これはあくまで堺屋さんの考えなのですが、ちょうど生成り色のシーチングという生地を使用したファッション雑貨を作っている私たちにはとても興味深い内容でした。

シーチングとは染色や加工などの手が加えられていない綿製の生地で、服作りでは仮縫い(製品前の試作)に使われます。


もともとアパレルのしごとをしていた私たちは、そのシーチングのもつやさしい色と素朴な風合い、カタチにしたときの美しさに魅力を感じ、
この素材を日々のくらしに取り入れていただけたら、と思い雑貨づくりをはじめました。

この何の手も加えられていないシーチングという生地に魅力を感じたのは、
まさに堺屋さんのいう「あるがままの姿を美しいと感じる美意識」なのかなと思いました。
今まで日本でくらしてきたからこそ培われた美意識かもしれませんね。

そんな思いを胸に、これからもシーチングを使った明るく自然のぬくもりあふれる雑貨を皆さまに届けていきたいなと思います。


<参考文献>
著者 :堺屋太一
出版年:2010年1月5日 第1刷発行
書名 :『歴史の使い方』
出版社:日本経済新聞出版社
【KINARIYA】生成りの文化

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