小さくてまん丸な、かわいい一輪挿しができました。
丸い形と曲線の柔らかさを大切にデザインし、底辺の糸底もあえて設けず、底は平たくなっています。
季節は夏真っ盛り。あちこちで色々な植物が豊かに手足を伸ばす季節ですね。
花を生けるというと、なんだか格式張った感じをイメールする方もいらっしゃるかもしれませんが、
もっと気楽に肩の力を抜いて、花や植物が生活に馴染んだものになったら素敵だな、と思いで作った、小さな小さな一輪挿し。
もちろんお花を活けても素敵ですが、葉っぱや小枝をサッと挿しても素敵ですよ。
また水を張らずに乾燥した木の枝葉を挿すだけでも、インテリアのアクセントになってくれます。
製作はカンボジアはコンポンチュナン州で活動される、コンポンチュナン焼きによるものです。
製作映像はこちらをごらんくださいね。
https://www.youtube.com/watch?v=oiHkFx8kzjQ
カンボジアの自然豊かな山の麓に窯を構える、コンポンチュナン陶器。
ここでは、人々の暮らしの中に、陶器作りが自然な生業として存在しています。
豊かな自然、かけがえのない家族、人々の生業が境目なく溶け込む様子が印象的な風景。
筆者も実際にこちらに通っていますが、空気が澄んだ工房に、足踏みロクロの音が響く様子に、毎回心を洗われています。
みなさんも、草花を一輪挿す時、スッと心が静まるような、そんな体験ができるかと思います。
そんな時、この一輪挿しの背景にはこんな風景があるんだと、思い返していただけたら嬉しいです。